日本版も出るよ!Hubsan ZINO MINI PRO 爆誕!
2021年9月23日かつて私を育ててくれたと言っても過言じゃない(いや過言かw)ドローンブランドHUBSAN。
ドローン歴7〜8年な方なんかはH107シリーズに散々お世話になったかと思います。
高度維持なんてない、コンパスもない、カメラは720p(480pもありましたね)、しかし微調整可能なコントローラー。そしてジャイロセンサー。
航空法で操縦者に求められる技量の基礎をきっちり会得できるマイクロサイズドローンでした。
うそ!?まだ売ってる!!w
その後、トイドローン業界では初(だったと思う)の気圧センサーによる高度維持機能が追加され、そこら辺から飛びが微妙になりまして、マイクロサイズからミニサイズへと方向転換。飛行性能はまずまずながらもジンバルの無い広角カメラ映像の使い所に悩みました。
初代ZINOはまさにDJI Mavic Proシリーズの対抗馬。3軸ジンバル、高解像度カメラ、オプティカルフローにGPSの安定飛行。見た目もかなりそっくりw
しかし、電波認証を取得していながらも映像伝送に5.8Gを使用しており、結局違法扱いになって日本では売れず。きっとこれは大打撃になったかと思います。
後に2.4Gに変更した日本仕様のものも出ていたそうですが、その時にはMavicAirだのMiniだのとDJIの牙城はなかなかに強固になってしまっていて。
そしてHubsanは遂にその矛先をちょっぴり手ぬるいDJI MINIシリーズに向けたようです。
海外版発売開始!
本家サイト(英語)をチェックしてみましょう。
https://www.hubsanus.com/zino-mini-pro.html
一番安いRTFセット(バッテリー1個)が$499.00。まずまずの価格帯だと思います。
128GBのメモリと3つのバッテリー、8枚のプロペラ、そして収納バッグのセットが一番お高いのですが、それでも+$160。$659.00ですね。送料無料。
ただし、こちらで販売中のものは海外仕様。重さは249gありますし、それだとMINIの意味がないですよね><
ほんと日本の政府は頭がおかしい。
日本版も用意されるらしい
で、ZINO MINI PROは日本でも発売されるらしく、200gバージョンが用意されるみたいです。あれ?「200g未満」が境界だから200gジャストだったら無人航空機扱いなんですけれどもw
1gくらいならなんとか削れる、かな?w
性能面ではMINI2より上?下?
DJI MINIシリーズよりも性能面で負けず劣らずかもなところはカメラにもあって、4K 30fps、2.7Kでは60fpsの動画撮影が可能。
DJI MINI2のCMOSセンサーは1/2.3インチに対し、ZINO MINI PROは1/1.3インチ。
シャッタースピードはMINI2は4-1/8000秒に対しZINIO MINI PROは3-1/8000秒。
ビデオビットレートはMINI2は100Mbpsに対しZINO MINI PROは100Mbps-200Mbps。
Hybrid Zoomと呼ばれる機能もあり、最大6倍。
※ただしズームは、オペレーティングの補助機能としてであり、ズームされた映像がSDカードに記録されるものでは無いみたいですw
自動飛行を楽しみたい方にはAI Tracking Modeも魅力になるでしょう。
本家サイトもずいぶん控えめだなって思えるくらいに機能紹介していないんですけど、オービット撮影や、写真撮影もパノラマとか、結構アウトプットについての機能もあるんですけどねー。
Hubsan Syncleas.3.0という独自伝送形式によってリモート距離は10kmとありますが、日本仕様ではそこまでは出せないものと予測されます。
MINIどころかそこらの空撮機より優れているところも
DJI MINI2よりも明らかに勝っている点がいくつかあります。
障害物センサー搭載
ZINO MINI PROには前方と後方に障害物センサーが搭載されています。前方にしか障害物センサーが無かったMavic Proよりも優秀だと!?w
離着陸をより安全に行うための下方LED照明
DJI FPVにあるものと同じタイプみたいです。離着陸時により精密に地面を感知できるよう、かなり明るいLED照明が点灯します。夜やると結構UFO感あって私は好きw
アクティブトラックとGPSトラックが選択可能
自動追尾撮影する方法が選べるのはナニゲにありがたいと思います。
アクティブトラックは対象を画面で囲み、それを物体として認識させ追尾させるもの。
AI Tracking Modeといいながらも、一旦対象が物陰に隠れてしまったら以後追尾できなくなってしまうようです。
GPSトラックはドローンと対象(コントローラーを持っている人)をGPS座標で追尾するので、物陰に隠れても追尾し続ける事が可能です。
留意点
デザインが煮詰まってないところ
どうもギリギリまで仕様変更などが行われたようで、サイドにSDカードスロット(ダミー)があったり、ボトムのセンサーの変更に間に合わなかったのか、みっともないカバーネットみたいなボトムパーツがついていたり。
DJI MINIのボディーをベースにして色々試行錯誤したまんま発売に漕ぎ着けた感もありますw
ズーム映像は記録されない
6倍ズームを誇るZINO MINI PROですが、記録される映像には反映されません。どうも動画も静止画もそのようで、私のように屋根調査に使おうとする場合は、気をつけておくべきところですね。
画像編集アプリや動画編集アプリで如何様にでもなるので、それほど気にする事も無いかも知れませんが。
障害物センサーは前後のみ
他の方のレビューを見る限りではかなり優秀に反応してくれる障害物センサー。Skydio2のように避けてなお追いかけてくれるというものではなく、その場に静止するのみですが、事故を防ぐ意味では非常にありがたいと思います。
惜しむらくは左右にそれが無い事。
自動追尾させる際は、後姿を追いかけるか、前を飛ばしてバックさせるか。サイドショットでは横方向の障害物センサーが無いと、障害物に衝突する可能性があります。
メモリカードは内蔵
なんで64GBと128GBのSDカードを選択させるのか不思議に思っていたのですが、どうやらZINO MINI PROはSDカードを内蔵させているみたいです。交換が出来ない!?
他の方のレビュー動画
レビューは海外ではいくつか既にあがっています。もちろん海外仕様なので日本仕様のものとはいくつか(特に飛行時間やリモート距離、映像伝送品質など)異なっているかと思われます。
ドローンを始めたいという方に、空撮機ならDJI MINI2から始めたら良いって、このところ言うようになっています。
Amazonでは200g未満の2万以下の空撮機や無人航空機ですけど3万円を切りながらも4K映像撮れるものも発売されていますけれども、私は初心者にはそれを絶対おすすめしません。リモート品質に不安がつきまとうようなB級ドローンは、経験を積んで不具合への対処や予防ができる人じゃないと取り返しのつかない事故だって起こり得ますから。
航空法の事も考えたら、技量がなくてもとりあえず合法に飛ばせる環境を確保しやすい200g未満が無難ですし。
操縦者技量を身につけるためにマニュアルなドローンも、追々で良いでしょうし。
それでも私は、まずはPC(高性能)とプロポから始める事を推奨しますけどね!
これから4K映像を撮ろうって人が、スマホしか持ってないとか、イバラミチじゃないですかw
Hubsan ZINO MINI PROの国内販売が始まったら、そっちをおすすめしたいかも。
技量にもよりけりですし、アウトプット品質にもよりけりですが、初心者には障害物センサーはありがたいですし、バックしながらの撮影もかなり安心できると思います。離着陸時のLEDライトも実はかなりありがたいですからね。