おすすめトイドローンに悩む2

おすすめトイドローンに悩む2

2019年3月5日 3 投稿者: jizomae

前回はほんのりTello推しを匂わせていましたが、まだポチって無い事を願ってます。数日で飽きてしまうかも知れないものに躊躇なく福沢さんを投入できる経済レベルをうらめしく思っているわけではなく、買ったものはちゃんと使い倒したいという私のキモチをわかっていただきたいんです。

ドローンを趣味にするということ

TelloやDJIドローンを持てば、「ドローンはじめました」という事はできるでしょう。10時間以上を指導者のもと受ければ包括申請もとおるでしょうし、各種許可の取り方、取るためにすべき事がわかれば、「好き勝手に」とはいかずとも、かなり自由に飛ばせる様になります。
それらをしなくて良い様に、200g未満のトイドローンとマナーをもって楽しむのもドローンを趣味にすると言えますしね。

ドローンパイロットに求められるスキルって?

私自身もまだまだ完璧とは程遠いスキルっぷりですけど、「共に目指そう」という気持ちで居ていただけたら助かります><

保険は絶対!だと思う!

趣味であろうが、業務であろうが、行動には責任がついてきます。前回紹介した動画にもあったように、クラッシュでドローンが破損すると同時に、物件や人物にも障害を及ぼす事があります。スキルとは違うかも知れませんが、「損害賠償保険」は絶対条件です。

またそーやって人様の記事リンク勝手に貼る私><

ドローンを頭出しにした保険がどんどん充実されてきていますが、実は普通の損害賠償保険の中に「ドローン(ラジコン等)による」損害賠償保険が適用されるものもあったりして、改めて入る必要とか無かったりするケースがありますw
火災保険のオプションとか、学資保険のオプションとかにもありますから、これを機会に保険のおばちゃんに相談されるのが、私は良いと思っています。
落とし穴的に、「業務利用だと保障されない」とか、またはその逆とかもありますから、それも確認必至です。

操縦技術も絶対!だと思う…

何をもって操縦技術と呼べるのか。私はそこに疑問を抱き続けています。DJIドローンですと、GPSを切ってATTIモードで安定した前後左右とか、ノーズインサークルとか、8の字飛行とかできれば「プロ」という認識が広まっていますが、前回紹介したクラッシュ動画集にあるように、ドローン自体が暴走する場合も多くあります。
MavicProをかれこれ2年も無事故で飛ばしている私ですが、屋根調査で使っているとオプティカルフローの誤判断で勝手に横移動なんてザラ。ヒュイーって流れるのを抑制するのには神経使いますよw
高度維持についても、地上5mと表示されているのにどう贔屓目にみても地上2mでしょとか。海上でサーファー追いかけたりしていると、モニターの数字信用してたら波に触れてドボン必至でしょうね。
そんな誤判断の応酬を食らいながらも無事故でいられているのは、奇跡なのかも知れませんし、なにせ1台のお値段がくっそ高いので、常に安全パイを切った飛びをしているのかも知れません。
もちろん、数多のトイドローンを飛ばしまくってきた経験がモノを言ってるのも確信しています。地道な努力あってこそ、と偉そうに言わせていただきます!

ハードウェアの知識は絶対!なのだろうか…

ドローンを構成する要素は、結構単純ですよね。

  • ボディ・フレーム
  • フライトコントローラー
  • モーター
  • プロペラ
  • バッテリー
  • 各種センサー

そしてドローンを制御するためのコントローラー、さらに補完するためにスマホだったりモニターだったり。

機体が不具合を起こした際、自分で修理する事で直せるものと直せないものがありますよね。フライトコントローラーと一口に言っても、最近は一体化されていたりしますし、製品として販売されている以上、ICチップ一つ一つに何をどう使っているかなんて公開されていないのが普通。
何かしら不具合が見つかったのなら、ユニットごと交換するのが原則です。DJIはメーカーにデータとともに機体を送りつけて修理が終わるのを待つスタイルが基本のようですし、トイドローンですとモーターの交換とかプロペラの交換とか、それって果たしてスキルと呼べるレベルなのかと。
DJIドローンやトイドローンはそんな流れなのに、なんか巷にあるドローンの検定ものではハードウェアの知識に関する問題もあるとか?
んー。んー!(言いたい事山ほどありますが割愛しときますw)

一方レーシングドローンやトイドローンの一部モデルでは、機体をPCに繋いでセッティングを行わなければならないのが普通であり、そこにはさらに受信機との接続やUSBドライバの知識、ということでPCスキルやハンダ付けスキルが必要とされます。これって巷にあるドローンスクールで果たして教えてもらえるのだろうか。疑問です。
いわゆる「座学」については、ネットのブログやmixi:ドローン友の会のほうが、「学ぶべき事」が充実しているように思えています。友の会はレスポンスも早いので、疑問に思った事をポストすればその答えも早く返ってきますからその積み重ねも大事だいじ〜。

気象に関する知識は絶対!なのだろうか…

テレビをつければ天気予報。「明日は南西の風がやや強く、晴れでしょう」。「でしょう」です。気象庁という国家事業が存在していても、外れるかも知れない(いや実際かなり外れている)レベルです。ネットや新聞に公開されている天気図を読み解く事で個々で判断する事も可能でしょうし、知らない人よりは有利でしょうけど、結局は実際に現地で状況を判断する程度のものと考えたら、それを大枚叩いてまで得なければならないのかとかナンセンスに思えて仕方ないです。私は仕事柄天気には敏感なので言えるだけなのかも知れませんけど。

地上では微風でも上空では強風になるとか、建築士レベルな計算式とか必要なのかな?

http://www.inagakishoji.co.jp/download/gi-fuukajuu.pdf

高度あげてトイドローン飛ばして画像の踊りがひどかったら、無茶はしないでとっととランディングへと頭切り替える方が良いです。DJIドローンなら強風警報発動します。無茶したところで映像グダグダですし、最悪風に持って行かれてロストですからねー><

マナーは絶対!だと思う…!

んじゃあマナーって何だろう。私はこれ、結構コミュニケーションスキルが大きいって思っています。「包括申請取得済み」「撮影許可取得済み」とド派手にベストに貼って飛ばすのも、一種コミュニケーションスキルともマナーとも言えます。が、そこに無い方が良いのは「高圧的態度」ですよね。

私は許可もらってんだから飛ばして当然!

という気持ちは、持たない方が身のためです。部外者というか他人さんが近くにいて、それが30m以上の距離があったとしても、
「こんにちはー!許可もらって飛ばしているんですけど、迷惑だったら遠慮なく言ってくださいねー☆」
とか一声かけるだけでもかなり相手さんの心情は違ってきます。
近づいて欲しく無いからと無視して何か始めるってのは、かなりマズいですよ。許可を得る時なども、相手はわりと浪花節はいりますから、コミュニケーションスキルが活きてきますよねー。
航空法でガチガチになってしまった今となっては遅い話ですが、「電線の側で凧あげはしないでね☆」的に啓蒙が積み重なっていけば、もっとドローンに対してゆるい国になれていたかも知れないと思うと、なんともモヤモヤしてしまいます。

人前では失敗しないというのも、一種マナーと言えますかね?失敗しないフライトを実行し続けられるよう、調整などを含めメンテナンスとか、操縦技術向上とか、大事になってきますよね。

あるのか?絶対に事故らない、いつまでも飽きさせないドローン

無いっすね。うん、無い。

絶対に事故らないドローンは無いですが、事故らないよう努力することは、本人の心がけで出来ます。飽きないドローンは無いですが、飽きぬよう本人が向き合い方を考えれば良いと思います。

幸いにも、今は全世界でTinyWhoop旋風が巻き起こっています。航空法適用除外ですし、室内でも存分にフライトを楽しめますし、「ドローン」に関する基本的な知識、バインドのことからセッティングのこと、操縦技術のことも学習できますし、1日そこいらでそつなく飛ばせることにはならない(そう易々とは飽きない)です。
本体は勿論、コントローラーについてもニューモデルが次々に進化しますし、売り手側もあの手この手でこちらを翻弄してくるので、それも一種「楽しい」ととれますかねー。

つまり、ドローンはおすすめするものでもおすすめされるものでも無くて、本人の気の持ちようなのかなと。

おすすめしないトイドローンは言える!

消去法で来たか。と。

ちなみに私の「マイ・ファースト・ドローン」はAmazonで買ったJJRC H8C。当時8千円ちょっとしたと記憶しています。7.4Vリポバッテリー、軽いけれども割と大きいトイドローン。屋内での飛行はかなり無理。最初部屋でホバリングしてみたら、そこらにあった紙を撒き散らして大変でしたw
GPSもオプティカルフローも高度維持もなし。Wi-Fi FPVも無く、720p保存されるSDカード付きのノーマルレンズカメラがあるくらい。
おもちゃでも2Sなのでパワーはありました。ですがそのせいもあって、数回のクラッシュでモーター死亡。一体何度モーター交換をしたことか。当時屋根調査をドローンで出来ないかという考えから始めた私。おもちゃを飛ばせずして空撮機なんて絶対飛ばせないと思っていたので、とにかく練習をしましたっけ。

いい加減で飽きっぽい性格な私が、よくもまあここまで飛ばせるようになったもんだと、自分で自分を褒めてあげたいところなのですが、今の私があるのも、JJRC H8Cというどうしようもないトイドローンがスタートだったお陰かも知れません。ですが私はJJRC H8Cはおすすめしませんからね!w
理由は、モーターがすぐ焼ける。大きいから家の中で練習出来ない(飛ばすチャンスが少ない)。
おすすめはしませんけど、「面白そう!」と感じられたのであれば、ぜひ挑戦してみてください。
といってももうAmazonには売ってないみたいですね。モーターなどの予備パーツが今でもあるのは驚きですw

高度維持のみ付きはおすすめしない!

ドローンを初めて飛ばす人が最初に体験する「壁」はホバリングです。
うまく行かないスロットル操作にイライラすることでしょう。それを解消してくれるのが高度維持機能。
コントローラーには離着陸ボタンがあり、ボタンを押せばヒョイと浮き上がっって地上1mあたりをホバリングするようになっています。
中立となったスロットルレバーを上へ倒せば上昇。下へ倒せば下降。放せば真ん中へとレバーは戻り、ドローンはその高さに留まります。
楽チン♪

じゃあ何でおすすめしないのか。

・ウィンドバグという標準仕様

前回でも述べたウィンドバグはほぼ必ずと言えるくらいに今でもあります。もうバグではなく「高度維持付きはどうしてもそうなってしまうもの」みたいな風潮なのかも。
すでにドローンを飛ばしている方で、少し風がある程度なのに、下降へとレバー操作してもなかなかドローンが降りてくてくれないというのを経験されている方は少なく無いはずです。

今ではDJI使いとしてプロのお仕事もされている方。
こういった経験の積み重ねが今の彼の礎になっていると願いたいです。

・いつまでも安定しない映像

高度維持だけついているドローンの方が、もう今は少なくなっていますよね。当たり前のようにWi-Fi FPVカメラがついていますから、買っていきなり空撮も出来ちゃいますし、やっぱり何かしらのアウトプットが用意されていれば、それがモチベーション維持にも繋がると思います。
しかしですね、今まで数々の高度維持付きドローンをレビューしてきた中で、ブレてない映像をとれた試しがありません。
3年前の高度維持の無いトイドローンの映像をまずサクッと見ていただきましょうか。

最新ではありませんが、高度維持のついたHubsanのトイドローンの映像。

なるべく無風な時を狙って撮影していますけど、どう頑張っても高高度のものはガタガタしています。ギアダウン式なのもあるかとは思いますけど、放置フライさせてもブレは止まらないんですよね。

・ホライズンモードに近いジャイロ設定

高度維持無しモデルでは、6軸ジャイロを利用した挙動設定になっていて、方向舵を倒したのちにスティックを放せば「当て舵」が入ります。DJIドローンのように、スティックを離した際にその場に止まっているかのように見せる調整がなされています。
高度維持付きですと、ウリはWi-Fiカメラなのもあってか、極力スムーズにカメラワークがアウトプットされるよう、方向舵を入れるのをやめてもそのまま流れて行ったり、当て舵が弱かったりしています。
これは好みかも知れませんが。
自律飛行しないドローンですと、トリミングを活用でもしないかぎり結構常に横に流れてしまいますよね。もちろん微風であっても風によって横移動します。
操縦経験があればどうということは無いんですけど、そうじゃなければこれがなかなか苦痛です。
あえて使わせてもらいますが「私達の時代」は、最初に出くわす壁である「ホバリング」をマスターする練習の間に、ドローンが横に流れるのを知らず識らずのうちに補正する技術もカラダで覚えて行ってたのではと。
先日のフェアでトイドローンを何台か嫁がせたのですが、お一人の方にはまずTelloで基本操作を体験してもらって、その後に売れ残った(?)高度維持付きトイドローンを飛ばしたところ、次の瞬間横流れ&クラッシュでアームがポキッと><
違う売れ残りもまだあったので、交換しましたが、それも高度維持付きですのでまた折ってない事を願うばかりです(TT

GPSトイドローンはおすすめしない

ドローンは数飛ばしてなんぼ。航空法による許可申請の基準でも操縦者の飛行経験時間10時間が目安の一つとなっている事からもわかるかと思います。

たった10時間で何ができるようになる?

とも思うんですけどねw

GPSドローンは屋外でのフライトが基本。勿論モデルによっては、「GPS拾ってなくても飛ばせる」モデルもあります。そうなれば高度維持のみが機能するわけですけど。
屋外で飛ばすチャンスって、どれくらいの頻度でありますかね?
まったく雨が降らない、風が吹かないシチュエーションでなければ、ドローンは飛ばせません。U199なので夜間飛行もできるでしょうけど、誤解を招きますしから、マナーというスタンスでは避けていて正解と私は考えています。
時間も出来て、ドローンの準備も万端なのに、気象条件が…というシチュエーションが続くと、いつかは熱も冷めてしまいます。
GPSトイドローンはここにきてかなりの信頼性もあるように感じていますから安心飛行も出来てきているんですが、飛ばす頻度の問題でおすすめ出来ないんです。

そんなこんなで、特に初心者へおすすめ出来るトイドローンは、今無いっぽいです。ごめんなさい。

どうやら「ドローンをやる」というのは、手当たり次第にいろんな事を平行して行うというのが良いのかなとも思えています。
PCとプロポでシミュレーターを晩酌でもしながらやったり(近日航空法改正で酒気帯びでのドローン操縦は違法となりますw)、部屋でマイクロサイズドローンで遊んだり、晴れた日にお外でGPSドローン飛ばしたり、空撮機で景色撮りにいったり。メンテしたり改造したり。
ブログ読んだりw
ひとつのカテゴリに固執せず、興味の赴くままに行動してみるという試行錯誤も、ドローンライフを満喫するうえで必要不可欠なのかなと。で、トイドローン飛ばしてみて「ああ、やっぱレーサーのほがおもろいわ!」とか、空撮機飛ばしてみて「ああ、やっぱレーサーのほがおもろいわ!」とか感じる事も大事なのかなと。

最近仲間内でも「このやり方が一番良いんじゃない?」というのはありますので、それはまた次回、紹介させていただこうと思っています。

Follow me!