美味しい中華フープの始め方 2018年末 組み立て編

美味しい中華フープの始め方 2018年末 組み立て編

2018年12月20日 25 投稿者: jizomae

前に紹介したものでもあるのですが、おさらいも含めて。
E011が製造を終了したとの事で、もう格安トイドローンを改造するというスタンスからのスタートは難しくなってくると思います。そこで私がオススメしたい始め方は、

パーツを寄せ集めて中華フープをつくりあげよう

って事になりそう。自己防衛的に先に申し上げさせていただきますが、これはあくまでも「一案」です。前の記事でも言いましたように、BNFから、フルパッケージから始めても、私は全然良いと思います。なぜなら、「中華フープには互換性がある」。これに尽きます。
最近のRTFなトイドローンって、スマホのみで操縦するものが多くなり出していますが、製品の中にはスマホのOSがアップデートされてしまったら動かなくなったとか、いつまでもバグフィックスをしないとか、とてもとても末長く遊べるとは約束出来ないんですよね。
もちろん、似たような事が中華フープの世界にもあります。例えば1年前のBNFなフープの中には、現行設定アプリ「BETA Flight」に対応していないものもあったりします。
設定が出来ない事は中華フープにとって致命的とも言えるのですが、なあに、そんなのフライトコントローラーを変えちゃえば良いだけのこと。座布団型バッテリー用のフレームのものか、スティック型バッテリー用のフレームのものか、そこだけ注意すれば大抵そのまま載せ替え可能です。これが強み。

716モーター搭載65mmから始めるのが私のオススメ

先ずはこいつを目指してみましょう。

用意するパーツ

  • フライトコントローラー
  • 716ブラシモーター
  • プロペラ
  • フレーム
  • バッテリー
  • カメラ
  • 充電器

今回も基本BETAFPV Hobby調達。勿論仕組みがわかっていれば、他のショップでも大丈夫です。この互換性が中華フープのスンバラシイところだと思いませんか?w

フライトコントローラー

BETAFPV Liteフライトコントローラー

ある意味運命を左右するとも思われる選択がいきなり迫ってきますw
初心者は簡単にバインドできるBayangプロトコルのBETAFPV Liteから始めるのが良いと思います。値段も他のFCに比べて格段に安いですし、設定不要なのはとっつき易いと思います。
勿論、お友達にすでにドローンをされている方がいたりして、いざという時にサポートしてもらえる環境にある方は、BeecoreなどのF3 FCなどから始めても良いでしょう。

※いつも紹介しておいてなんですが、私はサポセンでは無いので、設定方法などに関する問い合わせはブログ上では行なっておりません。

716ブラシモーター

写真は7×16 17500KV。運が悪いのか私は結構不良品摑まされてます。

7mm x 16mmなブラシモーターです。時計回り・反時計回りをそれぞれ2個ずつ。一口に7mmというと、720モーターなんてのもあったりしますから、間違えぬよう気をつけてください。

プロペラ

7mmモーターは2葉化するとあんまり飛ばなくなる不思議。

四葉・三葉・二葉と、なにげに色々あるんですが、私は四葉がオススメ。そこそこ飛ばせるようになるとさほど予備は要らなくなりますが、予備分も用意しておきましょうね。

一応BETAFPVでも売ってますのでー

フレーム

BETAFPVは色も選べますw

716モーター用のフレーム、ベストはやっぱりBETAFPVのやつだと思っています。度重なるクラッシュにも耐える粘りと丈夫さがウリ。
テールにある「溝」は実はLEDが仕込めるようになっているんですが、1個だけ持ってたはずなんですけど無くしちゃったw

バッテリー

写真は260mAhですが、今は300mAhですかね。

JST PH2.0ソケットのものを。これもBETAFPV Hobbyで発売中。イマドキはHV Lipoですねやっぱり。パワーが違います^^
300mAhバージョンもあります。
Amazonでも結構お値打ちで販売しているのを見つけました。国内発送品であれば、トラブルも少なそう(販売店は中国っぽいです。アマゾン倉庫在庫がなくなると中国から送ってくるみたい)。

カメラ

カメラだけの写真なかった><

賛否両論ありますけど、初心者にはこれが一番良いかなって思っています。飛ばしていてクラッシュしたらカメラって大打撃くらいますからね。カメラマウントのみでむき出しにするのは、少し上手くなってからで考えておきましょうよ。あと、Eachineなどでキャノピーがありますが、なんであれもカメラを内蔵した形で出してくれないんでしょうね。カメラ角度が調整できるのは結構魅力でもあるんですけど、自分でカメラを固定しなければならない煩わしさ、クラッシュするとすぐずれてしまう煩わしさがあります。

カメラを使用する際には開局申請をしなければなりません。その際には「系統図」も必要になってきます。ですので、カメラは国内ショップでの購入をオススメしておきます。

充電器

最初からACアダプターと一緒に買っておくが吉

バッテリー購入とあわせて買うべき。かつては夢だったマルチチャージャーが、今かなりお安く売られるようになりました。あの時私は買わなくて本当によかった…w
ものによっては5mmプラグで充電するのをサポートしているヤツもありますが、XT60はたいていどれにもありますから、BETAFPVの充電器+ACアダプターが王道に思います。
ホームセンターなどで売ってるACアダプターは結構出力不足だったりして、6本同時とか無理だったりすることも。

今回は本体の組み立てのみなお話にしようと思ってまして、「ゴーグルは?プロポは?」って声も聞こえてきそうですね(汗)
これもほんと今は選択肢が豊富なのでなんとも言い切れないところでもありますが、安く始めたいのであれば、プロポはマルチプロトコルなJumper T8SGあたりが無難です。T8SGの核となってるdeviationは、いまのところ細かく解説された文献等はありませんが、今後有志様の努力によって、日本語マニュアル(これは既に配布されていた記憶あります)や解説書が発行されると思います。
ゴーグルについては、Eachine EV800Dですね。近眼な方は近くを見るわけですから海女さんゴーグルで問題ないかと思いますが、乱視や老眼、極度な近眼な方は、FATSHARKもしくはEV200D。眼鏡処方箋をもってレンズを作ってもらえるサービス(海外)もあります。
軽度な老眼+近眼(0.3)な私はEV200Dで大満足中です^^

はい、以上で材料が揃いましたw
いつも前置きが長くてホント…。

まずはモーターをチネチネ

一種儀式のようにも思えるこの作業w

これ、別にやらなくても良いかもしれないのですが、前にDIYなレーシングドローンを組み立てた時に、FPVがノイズひどかったりして、コンデンサー入れてるのになんでなんて思ってたんですが、どこかの記事でモーター配線をねじったら消えたというのを目にしてやってみたらノイズ消えたので以後必ずやってます。
チネチネすることで線にも強度でますし、やっとくべきかなーって感じです。

4つ全部チネチネしておきましょう。

モーターをフレームに差し込む

線はFC寄りに通して出しておきましょうって当たり前か!

BETAFPVのフレームは丈夫とはいえ、無理に突っ込むと折れます。上からモーター線を通し、モーター本体を軽くつっこみ、モーターを受ける部分を指のツメを駆使して下から持ち上げるように構え、モーター上部を人差し指でゆっくり押し込む感じ。軸を曲げないように慎重に行なってください。勢いあまるとモーターの底が抜けたり弾けてフレーム折ったりします。

モーター回転方向を間違えないように。

FCを取り付ける

BETAFPV LiteやBeeCoreなどのFCは、なにげに振動に弱いんでしょうね。ダンパーは絶対です。そういえばレーシングドローンのFCも振動対策するのとしないのとで安定性が異なるそうですね。ジャイロセンサーは結構デリケートなのかも。ではなぜE011やらはダンパーが無いのか。無くても安定しているのか。不思議です。

BETAFPV Liteには使用するフレームに応じてそれぞれのネジが付属しています。

今回は頭に座金が付いた方のネジを使います。使わないからといって捨てたりせず、いざという時のために取っておきましょう。

ダンパー4つ、ネジ4つ。

取り付け方は人それぞれなのかもしれませんが、私はまずダンパーを基盤に噛ませます。先にフレームにダンパーをつけると、4つの接続箇所にうまいことはめ込むのに苦労します。

しっかり噛ませましょう。

面倒臭がらずに4つとも先に基盤に噛ませます。

噛ませきれていないとふとした弾みでポロリしてイラっとしますw

電源ケーブルをフレームにくぐらせたら、基盤はフレームの真上から交互にジリジリ差し込んでいくイメージで。

そっとね。ここでもダンパーがポロリしてイラっとする事案多数w
ほうれ。なんとかすんなり装着。気をぬくのはまだ早いんですが。

基盤が取れてしまわないよう、ねじ止めします。ここでも爪を活用w

どうでしょう。磁石付きなドライバーだともう少し楽なのですかねー。

モーターにしばらくドライバーを当てておくと、磁性を帯びてネジが引っ付いてきてくれるみたいです。

これで一安心。

モータープラグをFCに刺す

ひっくり返してモータープラグを向きに注意しつつFCのソケットにブスり。

しかし細かい。

指でつまんでかろうじてなんとかなるんですが、ピンセットなど道具を活用するのもオススメです。無理に力入れすぎて線を痛めたりせぬように。

老眼鏡必須。

トドメ(?)は爪でぐいっと押し込みます。

ぐいーっ
もっちょぐいーっ

あ!そうそう!実は今手元にキャノピーカメラが無いんで記事にかけないんですが、カメラは「電気さえ通電すれば機能」します。その電源はバッテリーからわけてもらうのがよろしいかと。基盤によってはカメラ用電源を繋ぐためのものを用意しているものもありますが、BETAFPV Liteの場合は基盤の「BAT」のプラスとマイナスにそれぞれ極性をあわせて半田付けしてください。PH1.25プラグを先に半田付けしておくと、カメラの付け外しもスムーズです。

えっと話逸れましたがモーター接続完了っと!モーター線はフレームの「ガイド」に押し込んでおきましょうね。線の余りは基盤側に押し込んでおくのが良いかと。

爪でねじ込んでもOK。その際力加えすぎて線を切らないように。

プロペラ

モーターの向きにあわせてプロペラも時計回りと反時計回りがあります。通常は左前が時計回り、右前側が反時計回りといった具合に、プロペラの膨らんでいる方が本体中心に向いている状態なのですが、FPVですとこの向きだとどんどこカメラに泥(草カス?)跳ねてくるでしょってんで、逆回転の構成も市民権を得て来はじめています。
私は一旦プロペラを並べて、回転方向を確認してから機体に取り付けるようにしています。

意味、わかりましたかね?

帽子の部分をなるべくつまみ、モーター軸を曲げぬよう、プロペラを曲げぬよう丁寧に。

とりあえず「素」は完成っす!あとはテストして飛ばなかったらモーターの向きやプロペラの向きをチェック。安定しない場合は、ジャイロリセットをかけましょう。通電しバインド待機状態になるまでに水平なところへおけば大抵大丈夫。

カメラなしで飛ばすとめっちゃ軽快だったりします。軽さは正義!

まさかとは思いますが、バッテリーの極性とか間違えないでくださいね。

H98のプロポ、もう売ってないなんて…。悔しすぎます><
技適だってついてたのに。

このセットで販売して!w
※マジ切実!

組み立てについては、正直「誰でもわかるわい!」な話かも知れません。
過去のレビューではセッティングやバインドについても触れているものがあったりしますが、そういうのってベースとなってる基礎を理解し、経験を重ねる事も大事なのかなって思ってます。
この記事にたどり着いてフープで遊びたいと思ってらっしゃる方、まだ操縦に自信が無い方は、今回の構成で練習すると良いと思っています。
甘めな飛び、頑丈さが一押しの理由です。

いきなりブラシレスなUx65とかですと、多分ある程度熟練してこないと室内は無理に思います。毎度まいどクラッシュしてフレーム割ってたんじゃモチベーションも下がりそう。
プロポにも、本体にも設定という壁があり、教えてもらえば割となんの事はなくなるのですが、ドローンスクールは数々あれど、まだレーシングドローンの設定を含めた教習システムは数少ないようです。
(それらを網羅してなくてドローン検定とかドローンパイロット資格制度とかよく言えたもんだと思ったりも…)

あ、「羽咋ドローンズ」は私がお教えしますからねーw
ワークショップセミナー的にCo-Labo借りて開催しても良いかなって思ってますが、数十万円くらいで似たような事をやっている団体もあるそうな。つまり、それくらい教えるのも、学ぶのも「大変な」事なのかも知れませんね。
確かに小一時間で全部教えるのは無理ですわ。

重複してしまうかも知れませんが、私がわかってる事や教えられる事は、なるべく記事にしていこうとは思っています。あ、でも質問は受け付けませんからね!w

Follow me!