HolyStone HS700E サクッとレビュー
2021年5月24日ひさびさに「この手のドローン」をレビューした気がしますw
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EISブレ補正機能搭載
EISって何の略?Electronic Image Stabilizationとか?
中華アクションカメラにもこのEISって言葉が度々登場するようになり、それがあるのと無いのとで映像の品質がかなり異なります。もちろんあった方が良い。
空撮機といえばDJIなわけですが、「EIS搭載」とかあまり言わないですね。確かに3軸ジンバルはついていますけど、手に持って細かく揺さぶっても、ジンバルが頑張ってる以上にEISが仕事しているのを実感します。
HS700Eは3軸ジンバルこそありませんが、EIS付きカメラを搭載。防振ダンパーで本体からぶら下がっていますので、実際普通に飛ばしていてこんにゃく現象は見受けられませんでした。
大容量バッテリーが2個付属
サイトでは42分間の飛行が可能とあるんですが、1個が21分でそれが2個あるので42分ということ。普段MavicMiniをよく飛ばす私からすれば、もう充分なくらいの飛行時間だと思います。
専用充電器は不要で、付属のUSB-Cケーブル(2本付いてます)をバッテリーのポートに刺して電源つなげばOKという手軽さもグッド。
ただね、あまりにも大容量なのでフル充電に5時間かかるというのが><
急速充電に対応していたらよかったのかな。
全てが1つのバッグに入ってる
評価したいベストなところは、「製品が1つのバッグに全て入っている」ところ。そうですね、強いて言えばバッテリーを再充電したい場合、USBポートを備えた電源(5V)が必要ってくらい?
ただ、バッテリーは7.4V2800mAhもあるので、USB-Cといえどフル充電に5時間かかるとか。
急速充電には対応しておらず、出先での充電を考えるより、予備バッテリーを追加購入したほうが良い!?
格納する際、本体からプロペラを外さなければならないのが面倒と思うのですが、航空法によって、「飛行前の機体点検」が義務付けられました。プロペラの破損や曲がりをチェックする上でも、その都度取り付け、取り外しを行う方が確実かなって思うようになりました。
ワンタッチですし♪
YouTube
この動画を作り上げるための素材の総容量が25GB。
出来上がった動画9GB。
きっと再生数は…。
見合ってない!www
レビューを終えて
「4万円でお釣りが来る」というべきなのか、「予備バッテリープレゼント」の特典があるというべきなのか。価格帯から考えて、MavicMiniが私の頭に浮かんだんです。
多分、このところ「ドローンを始めたい」という方からの相談を受けることが多いから。
ボランティア団体として紹介される羽咋ドローンズの活躍(?)を見てこられる方です。中には「余ってるドローンを譲ってくれ」と言われたことも。
で、私リサーチでは最初に出せる金額って3〜4万円なんです。だからHolyStone HS700Eの定価(?)36,990円は実に良いところを突いていると思います。
で、MavicMini。手始めに買うには型落ちながらも46,200円。こう比較するとちょっと高く無いかと思われがち。
HS700Eは重量が06kgありますから、航空局へ事前の飛行承認が必要となります。すんなり通れば2週間くらい。
対してMavic Miniは199gですので、飛行承認を必要としないことが多数あります。
どちらもGPSとオプティカルフローが付いています。
Mavic Miniは3軸ジンバルで2.7K 30fps。HS700EはEISのみで4K 30fps。
飛行性能に大差はないものと考えています。
これで差額が1万円でMavic Miniの方が高いんです。
サポートについてですと、HolyStoneはFBやらで手厚いサポートがあります。私はトラブル経験がありませんが、FBのユーザーグループではかなり多くの方が手厚いサポートのおかげで幸せになっているようです。
Mavic Miniは損害賠償保険が1年分無料でついてきますし、別途料金で機体保険がかけられます。ここはドライながらも用意されているだけ良心的に思います。こちらも私はお世話になることなく過ごしていますが。
1万円の価格差では埋まらない圧倒的な差
HS700EとMavic Miniには、1万円の価格差では納得することができない性能差が大きく2つありました。
送信機の品質
これはほとんどのトイドローンが抱える問題定義とも言えます。HS700Eに付属する専用コントローラーは、LCD搭載でバインド時にドローンとの離距離やドローンのバッテリー残量なども表示され、その高性能さがわかります。Mavic MiniにはLCDがありません。接続されるスマホのオペレート画面で全ての情報が表示されているので、それで充分とも言えますが。
で、問題はと言いますと、スティック感度。普段飛ばしている汎用送信機とでも言えばいいんでしょうか、私はRadiomaster TX16Sを使用していますが、基本−100から+100の範囲で整数単位できっちり拾います。それが当たり前と思っていました。
HS700EもMavic Miniも、スティックの感度をモニターする機能は無い(知らない?)ので、絶対と言い切る自信こそありませんが、HS700Eコントローラーに至っては、100段階どころか4段階くらいしか無いんじゃないでしょうか。
折角のカメラチルト機能も、まるでただのサーボかと勘違いしてしまうくらい。遅めに動くか早めに動くかの2段階に思えます。
これが本当に残念。
まあ、極振りしかしない(これは操縦者の技量として望ましく無いと私は考えるのですが)飛ばし方をしている人には全く気づかないところでしょうし、それで気持ちよく飛ばせていると感じられているのであれば、幸せで羨ましい限りなのですが、私には「気持ち悪い」手応えでした。ごめんなさい。
映像の品質
今回のレビューを引き受ける際にとにかくMavic Miniを意識しました。4K 30fpsという高解像度を利用すれば、ブレ補正+拡大をしてもまだ映像品質(テレビとか今でも1080pですもんね!)で軍配があがると考えたんです。
Mavic Miniは2.7K。拡大できる限界がHS700Eよりも早くきます。有利な点は3軸ジンバル+EISであること。
で、気合い入れてHS700Eで空撮動画を作った結果がこれ。
がんばったんですよ!がんばったんですが、まだまだセンスも技術も足りない。
プロならたとえスティック感度が4段階でも、映像が傾いていても、それを腕で直せるはず!
…無理か。
空撮動画のアウトプットまでにかかる時間。Mavic Miniならまだ映像の切り貼りで済ませても十分満足レベルですが、HS700Eは半日の手間隙かけてここで限界が見えました。
(それが苦痛かといえば、そうでもないから恐ろしいw)
「手のかかる子ほど可愛い」なんていいますけど、それに似ている!?w
ただ、今までいくつかのHS700Eによる動画をみてきましたけど(きっと参考になるかと思って)、なかなか「うおー!すげー!」に出くわせていませんでして。みんなもっと頑張ってよ><
使い所はきっとある!
なんか批判的な、辛口なレビューになってしまいましたが、HS700Eを楽しんでいる方も沢山いらっしゃいます。
「だがそれがいい」みたいな感覚も、きっとあると思います。
私は色々比較してしまうから、こういうことになるんでしょうし、私でもわかってしまう改善点が多いうちは、ドンドン要望としてHolyStoneにあげていこうと思っています。
とりあえず、操縦する(しない?w)ところではビタホバできてましたし、時折ゆっくり流れていこうとする挙動がありましたが多分オプティカルフローの誤認識によるものだと思いますし、そんなんDJIでもたまにありますから。
インフラチェックとか、ちょっとした撮影とか、使い所は見出せると信じたいです!
(いずれにしても包括申請なりしておくべきものですが)
ですので、私からは「普段業務やレーシングやらで食傷気味になっているあなたへの気分転換にいかがっすか?」くらいのおすすめ度合いということでw