FPVドローンパイロットが持つべきPCはどこから?その1
2020年1月31日コロナウィルスも日本上陸ということで、マスクパニックが始まっていますが、みなさん手洗いうがいをお忘れなく。
FPVドローンパイロットはどうPCを使う?
私自身を例にしてみましょうかw
私はMacBook Proを使用しています。スペックは
プロセッサ:Intel Core i5 2.3GHz
メモリ:16GB
グラフィックス:Intel Iris Plus Graphics 655 1536MB
となっています。
他にもiPhoneやらiPadやら、AndroidやらUMPCも持っていますが、普段はMacBook Proオンリーと言っても良いでしょう。コレ1台でmacOS Catalinaはもちろん、時にはWindows 10に切り替えて、作業等をしています。
結構知られていないみたいなのであえて言っておきますと、MacはOSに付属しているBootcampというユーティリティを使って、Windows 10マシンとしても使用可能です(Windows OSそのものはついてこないので別途お買い求めくださいね)。
例えば、LiftOff。確かにMac版もあるんですが、macOSでプレイするよりもWin10でプレイしたほうがヌルヌル動いてくれます。
グラフィックエンジンにDirectXを使用しているからというのもあるんでしょう。ネトゲはWin環境のほうが良いという証なのは、ちょっと悔しいw
FPVドローンパイロットはどんなアプリを使ってますかね。おさらいしときましょ。
Betaflight Configurator
レーシングドローンの設定には絶対に必要なユーティリティアプリ。BFC自体はさほどスペックを要求しないので、さほどの心配はしなくて良いと思います。macOSかWin10がとりあえず動けばOK。
BLHeli Configurator
https://github.com/bitdump/BLHeli
こちらもレーシングドローンの設定には絶対必要。スペックもあまり必要ないですよね。
OPEN-TX Companion
Taranisや、Jumperなど送信機の基本システムOPEN-TX。プロポのみからも設定は可能ですが、PCに接続することでより効率よく設定ができます。この度私イチオシなプロポであるJumper T16シリーズもJumper-TXからOPEN-TXへとサポートが移行しました。
FUTABAは私、見切っちゃってるので知らんw
こちらもスペックはあまり必要ないかと思います。
以上がドローンの設定に絡むもの。最近ではemuflightや、JESCなんてのもブームになってますが、今回は割愛w
設定関係だけなら現行のMacでも、安価なUMPCでもさほどストレスを感じることなく使っていけると思います。
私のUMPCでも大丈夫w
Original Box ALLDOCUBE iWork10 Pro 64GB Intel Atom X5 Z8330 10.1 Inch Dual OS Tablet With Keyboard
レビューはYouTubeに。
普段は家庭用なのであんまり持ち歩いてないw
もう2年も前のモデルなので、同じ2万ちょっと出して買うならドンキのヤツとかの方が良いかと。
いちおうスペックは、
プロセッサー:Intel Atom X5 Z8330
メモリ:4GB
グラフィック:Gen8-LP10/12EU up to 500MHZ
Intel Atomは、Androidとのデュアルブートも可能なんです。ですので、iWork10は、結構Androidタブレットとしての使用もしています。例えば、FPV Freeriderなんかは、Win版だとかなり厳しいんですが、Android版は軽めにつくられているので、砂漠ステージなら普通にプレイできます。
はい、そんな流れでFPVドローンパイロットに必須(?)なシミュレーター。
FPV Freerider
https://fpv-freerider.itch.io/fpv-freerider
私が知る限りでは最も軽いFPVドローンシミュレーターだと思います。少々型落ちなWin機でもプレイ可能だとは思いますが、前述のとおり、2万円台なPC、Atomなやつだとちょっと絶望的。
FPV Freerider Recharged
https://fpv-freerider.itch.io/fpv-freerider-recharged
FPV Freeriderよりも「濃い」コース、コースエディット機能もついてます。サンプルで入っているコースもスタンダードに遊べたり。レコード機能もあり、記録した飛びをゴーストとして再生させたりも可能。
iWork10だと論外なレベルでダメダメで、私のMacbook Proでは砂漠以外のステージでちょっとモタつく事も。
VelociDrone
今、最も人気なFPVシミュレーターだと思います。
先日よりMobula6などマイクロドローン追加コンテンツ(有料)も配信、さらにこの前アップデートでMeteor65なども追加されました。そう、VelociDroneは実機データが入るんです。
厳密にいえば、リアルと微妙にフィーリングが違ってたりしますが、実機飛ばせない時はVelociDroneで遊べるというのは大きいです。ネットワークによるマルチプレイも可能で、ネトゲー感覚でシミュれるのもグッド。
Mac版を私のマシンでプレイしていますが、普通にプレイできています。
iWork10だとてんでダメ。なにやってもダメ。
この他、STEAMプラットフォームであるLiftOffや、同じくSTEAMのGrand Theft Auto 5をMODしてドローンシミュレーターにするなんてのもありますが、私の環境ではどちらも厳しく、GTA5MODについてはいまだ成功していないので、割愛します。
ただ、GTA5MODは、ゲームの世界まんまドローンで飛びます。つまり、海に行けばビキニネーチャンを追尾したり、街に行けば道路走ってる車追いかけたりと、フリースタイル空撮がより実践に近いカタチで体験できるんですよねー。
他のシミュではそういうのってまず無い。人は歩いていないし、船や車が行き来しているわけじゃない。
実に惜しい。
というわけで、色々妥協もありますけど、シミュレーターとしてはVelociDroneがベストかと。多くの国内トップパイロットのみなさんもやってますしね。
FPV Freeriderは体験版もありますし、わざわざ買わなくてもって思う事も。一度買うと、アカウントさえ覚えていればアップデートした場合でも追い銭せずにダウンロードし続けられるんですけどねw
で、VelociDroneにはどれくらいのスペックが必要なのでしょう。サイトトップページの下んところに記載されています。
左が最低、右が文句なし。
最低スペック
プロセッサー:Intel Core i3 1.7GHz
メモリ:4GB
グラフィック:Intel HD 4000
ふむ。iWork10なんて論外なわけですよw
最新のUMPCというかWindowタブレットで考えてみたんです。
CHUWI Hi10 X Intel Gemini Lake N4100 6GB RAM 128GB ROM 10.1 Inch Windows 10 Tablet With Keyboard Stylus Pen
プロセッサー:Intel Gemini Lake N4100
メモリ:6GB
グラフィック:Intel UHD Graphics 600
で、このN4100プロセッサーについてもGPU UHD600についても、私はどれくらいのもんか全く想像がつかないので、ネットで誰か検証していないかをみてみたりしたんですよ。
まず、Gemini Lake。リリースは2017年末。Atomよりもずっとあとですけど、ステージとしてはまさにその流れ。
ベンチマークテストをされているサイトの数値によると、Core i3-7020Uが3518、Core i5-8265Uが8024なのに対し、N4100で2270と。Core i3の65%、Core i5にいたっては30%にも満たない性能。すでに厳しい予感しかしません><
つまり、3万円クラスのUMPCじゃシミュレーターは諦めた方が良い。
という事でしょう。がっかり。
で、次に注目したのがIntel Core M3-8100Y搭載UMPC。
Original Box CHUWI MiniBook Intel Core M3-8100Y 8GB RAM 256GB SSD 8 Inch Windows 10 Tablet
さっきとは別なサイトで結構ずらっと一覧で出ていた中にCore M3−8100Yのベンチマークスコアがでていました。さっきとは別のサイトですので、比較するプロセッサーにも全く同じものってわけにはいかず、改めて数字を比較しなきゃならないのですが。
で、VelociDroneの必要最低スペックを改めてみますと、Intel Cre i3でグラフィックはHD4000と。これってどうもIntel Core i3-3130M、3120M、3110Mの事を指して言ってるのかなと。で、その中でもスコアが最も高いのは、当然数字が大きいCore i3-3130Mなわけですが、スコアは3303。
対して、Core M3-8100Yはといいますと、3595!
Core M3-8100Yが少し勝ってます!w
ちなみにそのサイトでのIntel Core i5-8265Uのスコアは8081。
M3-8100Yは45%ほどのパフォーマンスと。むむぅ。
なので、VelociDroneの要件はギリギリ満たしているのかと考えられるですよね。一応3Dグラフィックゲームですので、グラフィック性能もその明暗をわけるんですけれども。
追記:Core M3-8100Y搭載のマシンでVelociDroneがほぼ実用レベルで楽しめるという報告をいただきました!背景が複雑だとモタつくレベルだそうです。
同じくらいの価格帯でこういうのもあります。
CHUWI UBook Pro Intel Core M3-8100Y Dual Core 8GB RAM 256GB SSD 12.3 Inch Windows 10 Tablet
クーポンコード「BG64ef98」で$60オフみたいです!
でもね、これ、キーボード別途なんですよ。
Original Magnetic Docking Backlit Keyboard for CHUWI UBook Pro Tablet
スタイラスも欲しくなりますわな。まだ発売されていないみたいです。
つまり、5万円クラスのUMPCでやっとシミュレーターが使えるかも。
という事ですかねー。
で、次に紹介…あれ?売り切れたんでしたっけ?それともバージョンアップした?Intel Core i5なんですよ。
ONE-NETBOOK ONE Mix 3 Pro Intel Core I5 10210Y 16GB RAM 512GB SSD 8.4 Inch Windows 10 OS Tablet – Japanese Version
プロセッサー:Intel Core i5-10210Y
メモリ:16GB
グラフィック:Intel UHD Graphics(謎)
こちら、スコアは8602となっています。Intel Core i5-8265Uのスコアは8081。こっちの勝ち!w
まだ発売されていないですが、ここまで頑張れば…!
これ、スペック的にはもう私のMacよりも上なんじゃないですかねw
んじゃあ間違いなくフツーに使えますわw
つまり、最新の10万円クラスであれば、文句なし!
ですよねー。
ちなみに、さらに上があるんですw
カネに困ってない人、いかがです?w
ONE-NETBOOk One Mix 3 Pro I7 10510Y 16GB RAM 512GB PCI-E SSD 8.4 Inch Windows 10 Tablet
お値段もスゲーんですけどねw
プロセッサー:Intel Core i7-10510Y
メモリ:16GB
グラフィック:Intel UHD Graphics(謎)
さっきのベンチマーク一覧でているサイトみても、10510Uはあるんです。数値は9665。でも「Y」はみあたらず。UとYの性能差がわかんないので、果たしてUの数値を鵜呑みにしてよいのやら。
ちなみに、One Mixシリーズは国内正規販売もありますので、色々心配な方はそちらで購入も検討ください。なあに、価格的には大差ないですよw
発売日は1/30より。限定品なので数が終わったら終了。
8.4インチという画面のでかさが、老眼まっしぐらな私にとって、いや私ら世代にとって、かなり厳しい文字表示となりそうなところが不安要素でもありますが、まぁ10万くらい出してやっと満足度があるマシンに辿り着けるんだなという事がわかりました。
もちろん、「出先でシミュとかやんないし」なんて方は3万円クラスで充分だと思います。
ですが、動画編集もしたいとなれば、SSDの容量にも気を使いたくなりますし、動画編集アプリも割とスペックを要求します。特に4Kとか、1080p 60fpsとかは食いますからね。
今回は、ほとんど机上の空論情報なわけですけど、数字は嘘をつかない事と信じて、参考にしていただけたらと思います。
私も、なんか儲かったら、「シミュレーターもイケかもしれないUMPC」としてレビューできたらなって思ってます。
ええ、もちろんレビュー提供されたら喜んでしますよ。
絶対ありえませんけどね!w
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